能登農業日記

ラフマの花が咲き始めました

ラフマの花が咲き始めました

TanakaUrara

ナイアの「能登ラフマ茶」の原料となるラフマの花が今年も咲き始めました。春に芽吹いた若葉はすっかり大きくなり、小さな釣鐘型の花が初夏の風にやさしく揺れています。ラフマは、初夏から秋口にかけて、紫色がかった紅色の花を次々に咲かせていきます。赤みを帯びた茎もまた、この植物のたくましさを感じさせる特徴のひとつです。 日本ではまだあまり知られていない「ラフマ」は、ノンカフェインの天然ハーブ。中国西北部を原産とし、地下深くに太い根を張る生命力の強い植物です。 ミネラルや食物繊維、ポリフェノール(フラボノイド)を豊富に含み、古くからお茶として飲まれてきたほか、漢方の原料としても親しまれてきました。「睡眠の質の向上」や「抗ストレス作用」など、心と体をやさしく整える植物としても知られています。ナイアでは、珠洲市の耕作放棄地を活かし、化学肥料・農薬を使わず、この地で育てたラフマを100%使用して「能登ラフマ茶」をつくっています。国産のラフマを使用した「ラフマ茶」の販売は国内初の事例となります(自社調べ)。2年にわたる試験栽培を経て、ラフマは珠洲の気候や土壌とも相性がよく、この地でもしっかり根を張って育つことがわかりました。たくましい茎は、昔から良質な繊維素材としても活用されてきたそう。日本海を眼下に望むラフマ畑。昨年の能登半島地震では津波の被害を受け、一時はもうダメかと思った土地です。それでもラフマは、塩水に浸かった土から再び芽を出してくれました。変化の大きい環境のなかでも、土に合わせて根を張り、静かに花を咲かせる姿に、私たちはあらためて、この植物のたくましさと希望を感じています。

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6月・芒種「田植え」

6月・芒種「田植え」

TanakaUrara

6月16日(月)。珠洲市内の田んぼで、今年もナイアのスキンケア原料となるお米「コシヒカリ」の田植えを行いました。5月の種まきから40日余り。この小さな苗が、秋にコメヌカや酒粕の恵みとなり、肌にうるおいをもたらす美容成分へと生まれ変わります。育まれるのは、肌をうるおす恵みだけでなく、この土地の未来そのもの。自然の循環に根ざしたものづくりと、土地を想う心が、肌と社会に静かに息づいていくことを信じて。秋の実りまで、自然と向き合いながら、一日一日、ていねいに育てていきます。

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