
ラフマの花が咲き始めました
ナイアの「能登ラフマ茶」の原料となるラフマの花が今年も咲き始めました。春に芽吹いた若葉はすっかり大きくなり、小さな釣鐘型の花が初夏の風にやさしく揺れています。ラフマは、初夏から秋口にかけて、紫色がかった紅色の花を次々に咲かせていきます。赤みを帯びた茎もまた、この植物のたくましさを感じさせる特徴のひとつです。 日本ではまだあまり知られていない「ラフマ」は、ノンカフェインの天然ハーブ。中国西北部を原産とし、地下深くに太い根を張る生命力の強い植物です。 ミネラルや食物繊維、ポリフェノール(フラボノイド)を豊富に含み、古くからお茶として飲まれてきたほか、漢方の原料としても親しまれてきました。「睡眠の質の向上」や「抗ストレス作用」など、心と体をやさしく整える植物としても知られています。ナイアでは、珠洲市の耕作放棄地を活かし、化学肥料・農薬を使わず、この地で育てたラフマを100%使用して「能登ラフマ茶」をつくっています。国産のラフマを使用した「ラフマ茶」の販売は国内初の事例となります(自社調べ)。2年にわたる試験栽培を経て、ラフマは珠洲の気候や土壌とも相性がよく、この地でもしっかり根を張って育つことがわかりました。たくましい茎は、昔から良質な繊維素材としても活用されてきたそう。日本海を眼下に望むラフマ畑。昨年の能登半島地震では津波の被害を受け、一時はもうダメかと思った土地です。それでもラフマは、塩水に浸かった土から再び芽を出してくれました。変化の大きい環境のなかでも、土に合わせて根を張り、静かに花を咲かせる姿に、私たちはあらためて、この植物のたくましさと希望を感じています。